いま「LTCMの興亡」という本を読んでいるのですが
2部立てになっており
Ⅰ部は躍進
Ⅱ部は奈落へ
というタイトルです。

ご存知の方も多いかと思いますが
LTCMは設立以来非常に高い収益を出し続けたヘッジファンドでロシア通貨危機を機に破綻します。

そこでこの本のⅠ部の終わらせ方が非常に印象的だったので抜粋します。

「じきクリスマスを迎えるある日、はるか遠い国の話と思えるニュースが、ほとんど誰も気づかないうちに伝えられた。格付け会社のスタンダード&プアーズが、ロシア債の格付けを引き下げた。」

「はるか遠い国の話」「誰も気づかないうちに」というのが裏で着々と破綻が近づいている感じを出していてうまいなと思いました。